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玩具販売補助員 玩具販売補助員てなんだかわかります? わかりませんよね。私もわかりませんでした。 学生時代にずいぶんいろいろなバイトをしましたが その内の一つです。 学生課のバイト求人票の職種の欄にそう書いてあったんです。 (家庭教師とか引っ越しとかと同じように。) さらに時間がまた変わっている。 夕方4時から夜10時までです。 日当も割といい! 私は、よからぬ玩具を想像してしまいました。 あなたもじゃありませんか? もしかしたら販売の補助だけでなく、おもちゃの ×××××の(あー、いやらしい)テストなども するのかも・・ 好奇心も手伝い、そのバイトをすることにして 電話で指示された場所へと出かけました。 そこは一般の民家にしてはやけに大きな敷地に立派な 家が建っていました。 「こんにちはー」と声をかけると、坊主頭のたくましそうな 人が「ここで待っていてくれ」と30畳はあるかという道場に 案内してくれました。 なんで家に道場があるんかな〜、なんて間抜けに思っていたんですが、 そのとき道場の壁にかかれた文字がコイタの目に飛び込んできました。 一、覚醒剤を使ったものは破門とする。 一、銃器を不法所持したものは破門とする。 一、(以下 続く・・) か、か、覚醒剤〜〜〜〜 じゅ、じゅ、銃器〜〜〜〜 わわわ、なんだここは〜〜〜 でも逃げ出すわけにもいかず、おとなしくひとりで待ちました。 ひとことで言うと玩具販売補助員=テキ屋の売り子でした。 でも、ここは純粋なテキ屋さん(?)です。 よく小説に出できそうな、由緒はあるが、最近の新興勢力に 押されて細々やっている、という感じでしょうか。 実際、さっきの若い人が若頭で、あとは組長じゃないか、 なんて呼ぶのかわかりませんが、テキ屋長しかいないんです。 まあ、そうじゃなければわざわざバイトなんか雇いませんよね。 純粋なテキ屋さんは一年中忙しく、夏は祭り、秋は運動会、 冬場はツツジを作って、春に売るというような堅実な商売です。 でも、夏場はすごい。原価がいくらか知らないけれど 綿菓子とか風船とかもう、売れる、売れる。 もちろんコイタのバイト先は由緒があり「じわり」を 仕切っているからですけれど。 「じわり」とは早い話、場所わり決定権です。 いい場所と悪い場所では売り上げは倍は違うでしょう。 この若頭、いい人でした。帰りが遅くなると土産に 寿司折りとか買ってくれました。 この人がコイタが生物系の勉強をしているのを知って ある日、一軒の屋台からあるものをもらってきてくれました。 「おう、にいちゃん。おまえ、生きもんが好きなんだろ〜 これもらってきたからもって帰れや。」 といって差し出してくれたのは大きなデメキンでした。 |